独創的なアイディアや新技術は発明と呼ばれ、特許法によって保護されています
現代人の生活は、コンピューターや携帯電話といった様々な発明によって日々進化し、便利で快適な生活を送る事ができています。
また、芸術は音楽を楽しんだり絵画を見て感動したりと、生活をより豊かにしてくれます。
これら新たに生み出された技術やアイディアなど、人間の知恵から発生した財産を知的財産と呼び、人類共通の財産として蓄え、将来にわたって社会や生活をより充実させる働きを担います。
知的財産は性質に合わせて種類分けをし、保護する為の法律が定められています。
例えば、新しい機能を搭載したパソコンやその構築方法の様な独創的なアイディアや新技術は発明と呼ばれ、特許法によって保護されています。
ですから、ある薬品の特許権を持つ製薬会社は、その薬品の成分が入った薬を製造・販売する事は可能ですが、他の会社がその製薬会社の許可を取らずに、その薬品を使用した薬を作って売る事はできません。
この権利は、他者に技術やアイディアの使用を許可してライセンス料を受け取る事や、権利を他者に譲る事も可能です。
ただし特許権には期限があり、権利を貰う為に書類を提出してから20年で失効する仕組みとなっていて、期限が切れた発明や技術は誰でも自由に使用できます。
日本をはじめとした海外諸国のほとんどでは、先に特許出願をした人が優先的に権利を得られる先願主義制度を採用しています。企業や研究所、大学等で開発された新技術はいち早く出願し、発明の内容は公開されます。公開された情報は最先端の技術情報なので、新しい発明のヒントとなり社会の発展へと繋がっています。
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