多重債務に対する東京の特徴ある取り組み

多重債務
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一般社団法人生活サポート基金内にある東京都生活再生相談窓口では、多重債務者生活再生事業と呼ばれる事業を行っています。

他の自治体等の組織では債務整理の相談や弁護士・司法書士といった専門家への橋渡しの役割を担っている事が多いのですが、一歩踏み込んで、低金利での融資により自立を手助けするという取り組みがなされています。

通常、債務整理を行うと基本的に金融機関からは借入れが出来なくなってしまう為に、教育資金や病気入院費等大きな出費が有る場合にはどうする事も出来なくなり、教育の機会が損なわれてしまったり、病気の治療も出来なければ債務整理で債務が圧縮された場合にも返済が滞ってしまう事も十分に考えられます。

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そのような理由により、社会福祉協議会や中央労働金庫が連携してこのような事業を行っているのです。
しかし、これだけでも特徴的な試みですが、融資をして完結しないのが一番の特徴です。

流れとしては、まず、現在多重債務に悩む人や、債務整理の経験のある人等、金融機関からの借り入れが出来ない人が予約や関係機関からの紹介で生活再生相談窓口を訪れます。
そこで生活の相談や家計の収支等のチェックが行われ、債務整理をまだ行っていない人にはその人に適した債務整理の方法を提案し、引き続き窓口で相談を継続します。

その他の人に関しても融資の他の解決手段の提示や、条件に合えば融資へと進み、その場合は中央労働金庫から融資が行われます。
その後もアフターフォローをして相談者と寄り添い、融資の完済まで関わっていきす。
このように、東京では生活再生に特化した多重債務問題へのアプローチが行われています。

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