新会社法が施行された平成18年5月以降は、有限会社を新規に設立する事が不可能となり、現在設立できる会社は株式会社や合同会社となりました。
有限会社の廃止は、改正以前から小資本での株式会社設立が可能で、有限会社と株式会社を区別する理由がなくなってきたことも理由の一つです。
新しい法律では、株式会社の資本金が1円から可能で、機関設計は社員1名の小さな会社から上場企業のような大企業まで柔軟に対応することができ、今までの有限会社と同じような構成にすることも可能となっています。
一方で、現在ある有限会社は平成18年5月以前に設立した会社のみで、すでに8年以上の社歴がある会社しかなく、会社が続いているという信頼感があるので、有限会社設立を望む方もいます。
では、どうしたら有限会社を持つことができるのでしょうか。
それは、会社の株式を購入することで会社の所有権を得て、自分自身あるいは経営を任せる人を取締役にすることにより有限会社を得ることができます。
有限会社の株式を得るためには、現在事業を行わず休眠会社にしている有限会社を、そのオーナーから適切な額で購入することが方法の一つです。
しかし、事業をしていない為、誰が休眠会社を所有しているのかわかりませんが、法人設立を代行している企業などはそのような情報を持っている場合があります。
また、専門の会社では、休眠会社がどのような事業内容だったのか、現在の状態などから取得にあたり正しいアドバイスをすることができるので、安心して任せることができます。このように、現在では有限会社設立をすることはできませんが、専門の方に代行してもらうことで、有限会社で事業を行うことも可能です。