人事コンサルタントとは、人事部門での課題を解決するプロの事を意味しています。
大手のコンサルティング会社では、グローバル人事戦略やM&A(企業合併や買収)での組織統合、企業年金に関するコンサルティングを専門に担当する部門が存在しています。
仕事内容は求められる問題解決シーンによって変わり、例えば人事制度の分野では、人事戦略の立案や組織再編等があります。また、人事制度の構築や改革をする際には、職務評価、等級制度・評価制度設計、役員報酬戦略、役員報酬制度のコンサルティングという業務が存在します。
その他には、グローバル人事、M&A、年金、人事BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング、つまり業務改善)・IT、人材育成、採用、組織開発、チェンジマネジメント(組織の体質改善)の分野があります。
このように人事に関する多種多様な業務をする人事コンサルタントになるには特別な資格必要なわけではありませんが、社会保険労務士やキャリアカウンセリング関連の資格の知識を活かせるので持っている人もいます。
資質とされるのは、プロとして相手の要求以上の付加価値を生み出す事で、その為に基本となる能力は、問題発見と解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力です。
更に、深い専門知識と課題に対する高い問題意識のスキルが求められます。
能力や経験の下積みが必要な職種の為、最初からコンサルタントとして働いている人は少なく、全くの未経験か人事系の職種からの転職が多いです。