ほとんどの場合、給与は基本給から色々な差し引きがあり、実際に受け取る手取り額は大幅に減少しています。
数万円の控除はざらで、給与を受け取ったときになぜこんなに少ないのかと驚く人も少なくありません。
実際には、手取り給与計算はそれほど難解なものでもなく、調べれば簡単に基本給から差し引かれているものが出てきます。
基本給から必ず差し引かれるのが、健康保険、厚生年金などの社会保険料です。
40歳を超えるとこれに介護保険料も加算されます。
これは、社会保険事務所や労働基準監督署から毎年送られてくる、負担額の一覧表を元に計算します。
いずれも基本給が上がるにつれ、控除額も高くなります。
基本給から上記の社会保険料を差し引いた金額を対象に、今度は所得税、市民税が差し引かれます。
これも税務署から毎年源泉徴収税額表が送られてきますので、それを元に計算します。
所得税に関しては、月々の給与から概算で差し引かれますが、保険に加入していたり扶養家族がいるなどで控除を受けられます。
これらを踏まえて正確な納税額を算出し、不足分は追加で納税、払いすぎていた分は還付する手続きが年末調整です。
社員は副業等がなければ、年末にいくらか還付されるのがほとんどです。
次に市県民税ですが、これは前年の所得に応じて課税されます。
前年の収入が多ければ、翌年の所得が少なくてもかなりの額が課税されますので、前年のうちに確保しておいたほうが安心です。