多重債務者の定義と法的整備について

多重債務
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多重債務とは、複数の金融機関から借金をしている状態のことです。
多重債務者の定義は、一般的には“借金の返済をするために別の金融機関に借金をすることを繰り返しているうちに、借金が雪だるま式に膨れ上がり、借金の返済がままならなくなっている状態の者”を指すことが多いです。

これは、バブル経済崩壊後の長引く不況で国民全体の給与所得が減少している点や、現在の日本にはクレジットカード会社や銀行、消費者金融などの貸金業者が多数存在し、これら貸金業者間の競争が激化したことがあげられます。
困った時に借り入れが容易にできる状態が作り上げられ、その結果、多重債務に陥る者が増加しました。

クレジットカードも利用限度額の高いゴールドカードが一昔前よりも容易に所得水準の低い人でも作れるようになっていますし、消費者金融の無人契約機の普及により誰にも顔を見られずにお金を借りることが出来ます。

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また、銀行ATMのコンビニエンスストアへの普及によってキャッシングも容易で、現在の日本では借金を非常に容易且つ安易に、気軽にできる状態が出来上がってしまいました。
このことが、多重債務者の増加という問題を引き起こしている一因であることは疑いの余地がありません。
現在、政府も法的整備を進め、多重債務に陥る者を減らすよう努めています。

出資法と利息制限法の上限金利の違いによる、いわゆる“グレーゾーン”金利は禁止されましたし、借入金に総量規制がかけられ、例えばキャッシングなどの際に年収に占める割合という形で借入金の上限が新たに規定されました。
このように、多重債務者を減らす法的整備は進められています。
しかし、最も効果的なことは、利用者が計画的に借り入れを行うことであることは言うまでもありません。

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