IT保険とは、文字通り、IT関係の情報などの財産が損失を受けたことに対する保険のことを指します。
インターネットが盛んになった中で、ネットワークの停止やプログラムのエラー、オペレーションのミスや情報漏えいなどが起きれば、これら不測の事態からの損失による額も大きくなります。
また、こうした事態による過失が認められた場合には、その損害賠償を受けることもあり、それによる出費も膨大になります。
こうした不測の事態への事後対策の一環として、経営上のリスクを肩代わりしてもらおうとする目的で、IT保険が使われているのです。
こうした保険は、他の用途で使われる保険と同様、契約した保険会社に保険料を支払い、契約した範囲の中で経営リスクの肩代わりを依頼することになります。
これにより、事前対策では賄いきれない範囲のリスクに対しても、損失の補てんをはじめとした事後処理への対策をとることが可能となる訳です。
このような利点があるIT保険を選択する際には、いくつか留意したい点があります。
まず、IT業者の種類は様々で、その業務形態によって損失の内容も異なります。
そして、それに対する保険の側も、幅広い損失の種類に対応できるタイプもあれば、特定の種類の損失に対して徹底した対応をするタイプもあるため、業務の中で考えられる損失に合った対策をとれる保険を選ぶことが、効果的かつ経済効率の良い選び方につながります。
また、IT技術を扱う業者向けだけで無く、インターネットをインフラに使う業者への保険を提供している保険もあるため、保険内容と保険対象などの要綱をよく吟味することが必要です。
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