最近では、企業の雇用形態というのが非常に変化しており、終身雇用のような昔ながらの制度は消えつつあります。
その代わりに浮上してきたのが、派遣やパートなどの非正規雇用制度です。
このような雇用状況の変化にともなって、人事部の果たす役割は大きくなっています。
そこで、最近増えている人事トラブルの実態について報告します。
派遣やパートに関するトラブルは、ほとんどが派遣会社がメインとなる問題なので、人事部にとってはそれほど重きをおきません。
人事部にとって切実なのは、正規雇用した社内人事に関するトラブルです。
例えば、会社や同僚の悪口を言う社員に関するトラブルは昔から沢山存在します。
悪口を言っただけで解雇というのは極端でしょうが、それが業務に影響を及ぼすほどであれば、解雇も手段の1つとしてあり得ます。
また、昇進に関するトラブルもかなり多く、例えば、昇進を内示したのにそれを拒否された場合、業務命令違反ということになるので懲戒処分をするという手段を使えます。
ただし、労働協約などで問題になる場合も考えられるので、事前に昇進に関するルール作りなどをしておくべきでしょう。
また、最近では他の企業からのヘッドハンティングが流行のようになっていますが、そのようにして雇用した社員が思ったほど有能ではなく使えない場合があります。
そのような事態を想定した契約を交わしておくことが1番いいのですが、そうでないときには、配置転換などで対応するしかありません。