自己破産申告を行う場合には、幾つかの注意点があります。
まず第一に、自己破産をする際には裁判所に対し、自身が負っている全ての借金及び債務を申告しなければならないという点です。
自己破産に追い込まれるような場合には、複数の業者から借金をしたりローンを組んだりしている事が殆どであり、どの業者からいくら借りているという事を正確に把握出来ていない人も多いようですが、破産申告に際しては必ず必要な情報となりますので、申告前には業者に照会をする等して把握しておく必要があります。
尚、ここで言う全ての借金および債務の中には、知人や友人から借りているお金等も含まれます。
知人や友人から借りたお金だけは返したいという事で、一部の借金について申告しない人もいるようですが、一部の借金を隠したり、一部の借金のみを支払続けたりしていると、自己破産の免責が下りない可能性があるので注意が必要です。
第二の注意点としては、借入後一度も返済していない借金および債務が無いかという点についてです。
借入を行った後、一度も返済をせずにそのまま自己破産申告を行うと、はじめから返済するつもりがないのに借金をしたと見做され、自己破産の免責が下りない可能性があり、場合によっては、自己破産の免責が下りないだけではなく、詐欺破産として立件される恐れもありますので注意が必要です。
但し、借入後一度も返済していない場合でも、自己破産の免責がおりるケースはあるので、弁護士に相談すると良いでしょう。