日本国民は、20歳になったら年金を納めて将来に備えることと決められています。
年金をいくら支払っているのかを把握しているという人は多いですが、いくらもらうことができるのか、その受給額についてご存知の方は少ないでしょう。
ここでは、加入している人が受給資格期間を満たしているのであれば、誰でも受け取ることができる老齢基礎の部分の計算についてみていきます。
老齢基礎は、受給資格期間を満たしていることで全員が受給することができるものです。
保険料納付済み期間と免除期間を併せて25年以上あるということが条件となっており、定額で支給されることとなっています。
受給できる金額は、現役時代に保険料を納付した期間がどのぐらいあるのか、また免除をどのぐらいの期間受けたのかによって変わっていきます。
20歳から60歳までの40年間きちんと納めていた人であれば、平成23年度の価格で年間788,900円を受給することができます。
この40年間の受給額をもとにして、保険料を支払っていない期間を除くことで自分の受給額を知ることができるのです。
また、免除を利用した場合には、どのぐらい免除を受けたかにより異なりますが、たとえ全額免除されていた場合でも受給金額に反映することができるようになっています。
反映割合というものが決められており、平成21年3月以前であれば全額免除の場合には3分の1、4分の3免除の場合には2分の1、半額免除の場合には3分の2、4分の1免除の場合には6分の5となっています。
平成21年4月以降であれば、全額免除の場合には2分の1、4分の3免除の場合には8分の5、半額免除の場合には4分の3、4分の1免除の場合には8分の7と決められています。
この反映割合をもとにして計算することができるようになっているのです。