特許の取得は、考案したアイディアや技術が新しいものである事が絶対条件です。
ですから、特許を出願する前には、自分の発明がまだ世に出ていない新しいものかどうかを確認する、先行技術調査を行う事が必要になります。
先行技術に関する情報は、特許情報を調べるだけでかなり多くの事が分かります。
様々な技術情報が存在しますがその中でも特許情報は、日用品の細部に至る所から最先端の科学技術まで幅広い分野の技術情報を網羅しており、インターネットで簡単に閲覧する事が可能です。
特許の情報には種類がいくつかあり、特許公報や公開特許公報の様な公報類にまつわる一次情報、SDIシートや民間発行の抄録や公開特許抄録といった抄録類の二次情報、公開目次や分類索引や出願処分検索表といった検索事項の三次情報があり、他にも審決取消訴訟判決集や出願包袋などが特許情報に当たります。
これらの情報は、特許庁のホームページや経済産業局等の特許室から入手可能で、特許庁が平成11年に開設した特許電子図書館は、世界に先駆けて明治時代より発行している産業財産権情報と検索サービスを展開しており、一般の人もパソコンからアクセスできます。
また、各都道府県知財総合支援窓口では、知的財産に関する一般的な相談を受け付ける窓口を設けています。
特許出願前に類似の先行技術の調査手法を説明や出願に必要な手続きのサポートを行っているので、不安な人はまずは知財総合支援窓口に相談すると良いでしょう。