特許があるごとに発表される公報が特許公報で、特許庁で発行されています。
これには、主として特許権を申請し、認可を受けた特許情報を公にする特許掲載公報と、出願中の特許案件の情報を公開する公開公報の2つがあります。
公報は、特許の出願があった日から18か月後に、出願内容が発表されることになっています。
もっとも、公開されたからといって、特許がとれたということではありません。
特許には審査が必要であり、特許公報に載せられるものは、特許をとっているものの他、出願中のものも含まれています。
この公報を見れば、他社などの先行技術調査が出来るので、とても重要な情報です。
ただし、出願から18か月を経過しても発行されないものも中にはあります。
その原因としては、出願の方式審査が完了していない場合や、特許分類の付与がなされていない場合、また、出願の取下や放棄がなされている場合や分割出願の場合などが考えられます。
特許公報には、公開、公表、再公表の区別があり、これらはどれも特許出願を公にする目的に発行される点で共通していますが、公開公報では、国内出願の場合に使われる用語です。
これに対して、公表公報の方は、国際出願のうち外国語でなされたものを指しており、再公表公報は、国際出願のうち日本語でなされたものを表しています。
公報の情報を調べるためには、特許やその周辺の情報を検索できる無料のデータベースである、特許庁の特許電子図書館が便利です。