企業を経営(以下マネジメント)していくに当たり、マネジメント層の人たちはマネジメント計画を策定します。
では、マネジメント計画の策定の意義と必要性は何でしょうか。
それは、企業が存続し発展していくために、マネジメント環境の時々の変化にうまく対応していくことが必要不可欠であり、これらの環境変化に適応していくためには、正しいマネジメント戦略を策定し、実践していくことが重要ということになります。
少しおおげさな話になるかもしれないですが、今までの資本主義社会の中における企業のマネジメント計画の策定にあたり、重要視されてきたのは、やはり効率性のあるマネジメントをすることでした。
例えば、生産性の向上や無駄を省く、時間の短縮などが挙げられます。
しかし、昨今の世界的な経済の変化では、今まで当たり前のように唱えられていた効率的なマネジメントを追求するだけでは疲弊してきている企業も数多く見かけます。
これからは効率的なマネジメントだけではなく、人、つまり社員のモチベーションがマネジメントを牽引する最大の原動力となる時代がくるでしょう。
ここで、マネジメント人事が必要になります。
それは、どうすれば社員がモチベーション高く仕事に取り組むことができるのか、社員同士の絆を強化できるか、労使という関係を超えて、同士や仲間だと認め合えるような組織を作れるのかということを考えてマネジメントの軸とし、社員のよりどころとなる理念や制度を構築し、啓蒙し、規範を作ることなどの人事的な取り組みのことなのです。