自動車を運転する場合に必ず加入しなければならないのが自賠責保険です。
その保険料は会社によっての違いが無く、数年に一度一斉に改定があります。
それに対して任意保険に関しては会社によって金額に違いがあり、各社ともにこの料金を決定する尺度として共通に利用しているのが等級です。
通常、加入経験が全くない場合には6からスタートし、無事故の場合には1年で1つ上がり、最高は20までとなっています。1から3までは保険料が割増となりそれ以上は割引になる仕組みで、事故を起こすと原則として3つ下がりますが、事故といっても車の盗難や落書きなどの車両保険の利用をした場合には1つダウンする制度が最近出来ました。
それとともに、事故を起こした場合には料金が大幅に上がる事故有等級という制度も出来たため、それによっても割引率が変動します。
この割引率に関しては基本的に同じものが利用されますが、割引前の料金に関しては会社によって異なる上、等級に関しては会社を変更しても引き継ぐことが出来るので、会社間の競争が激化している状況です。
各社ともに、一定期間無事故である証明とも言える免許の色や、車を運転する目的や年間走行距離などのリスクを細分化して評価することによって、基本の料金を下げるプランを用意しています。
また、電話やインターネットを通じた受け付けにより販売コストを下げ、低価格を売りとしている通販型のものも注目されており、テレビCMを観る機会も多くなりました。
このように自動車保険には様々な料金決定の要素がありますが、一番大きい要素は等級であると言えます。