福島県の建設業トリアスが民事再生の申請をしたときの負債総額は28億円でした

民事再生
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2010年12月、福島県の建設業トリアスが、12月14日付で福島地方裁判所郡山支部へ民事再生法の適用を申請しました。
この会社は1914年創業の蒲生工業と1922年創業の秋田組が2006年に合併し、さらに1954年創業の酒井建設工業と2008年に合併をしてトリアスを発足。

この合併以降は主力となる土木や建築の業種に加え、農業の分野へも進出を果たすなど事業を拡大していました。しかし、景気の低迷と建設需要の落ち込みから受注が減少し、価格競争に晒されて業績が悪化、借入金が資金繰りを逼迫して自力での再建を諦め、このような措置に至るという経緯があり、申請書に基づく負債総額は28億円でした。

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この民事再生法は2000年4月1日に施行された法律で、経済的に厳しい状態にある債務者が行っている事業または生活の根本から再生を図ってもらう日本の法律で、倒産法の一つです。

この法律ができるまでは和議法が制定されていましたが、簡素な手続き構造は基本的に維持され、再建計画の可決要件を緩和し、履行確保を強化するなど使い勝手のよい再建型倒産法を構築しています。

トリアスの民事再生は計画的だったという声もありますが、会津にある酒井建設工業を会津本社として、郡山、小野、滝根、東京に営業拠点を置き、積極的な経営策で業績拡大を図り、一時は完工高が50億5,100万を計上するまでになりましたが、赤字工事の増加や経費削減が不十分であったことや、受注増に伴い運転資金が増加、合併後の企業拡張による諸費用増加の抑制ができなかったのが影響してこの措置へと至りました。

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