年金について、詳細まで理解することは大変難しいものです。
ここでは、国民年金保険について説明します。
自営業者が国民年金保険に加入するというのはよく知られているところですが、実はこの加入者には3つの種類があります。
まず、自営業者や学生などを第1号被保険者といいます。
国民年金の被保険者といえば、主にこの第1号として加入する国民年金のことです。
そして、企業などが加入している厚生年金に加入している人は、同時に国民年金にも加入していることになります。
この人たちのことを第2号被保険者といい、この第2号被保険者に扶養される配偶者を第3号被保険者といいます。
これで、日本の全国民が年金制度に加入していることになるのです。
すべての被保険者の個人の記録は基礎年金番号によって管理されていて、その番号を証明するものが年金手帳です。
国民年金は20歳から60歳までの人のうち、会社に勤めた時に加入する厚生年金と、公務員になった時に加入する共済年金の被保険者以外の人が加入することになります。
第1号被保険者は、本人が住所地を管轄する市区町村の国民年金課の窓口に年金手帳を持って行き、手続きを行うことになります。
これに対して、第2号被保険者である厚生年金の手続きは会社が行います。
同時に、第2号被保険者に扶養される配偶者、すなわち第3号被保険者の手続きも会社が行います。
以前は国民年金と厚生年金の窓口が分かれていたため、会社では第2号被保険者の手続きのみをして、第3号の手続きが漏れてしまうことが多々あったため、現在ではこういう流れになっているのです。