急に一家の大黒柱が他界してしまった時、残された家族は精神的なショックと、その後の生活についてとても不安になります。
生命保険に加入していたら、少々の金額は一時金で入ってきますが、それでも不安はつきないでしょう。
かなり多額の生命保険に入っていればまだしも、人が亡くなった時に発生する費用はとても莫大です。
葬式費用からはじまり、墓の手配まで金額にすると約600万ほどかかるといいます。
また、当面の生活費も考えておかなくてはいけません。
すぐに遺族が働いて、亡くなった人の分まで稼げるかといったら、無理な話でしょう。
この先、子供の学費にかかる費用なども考えると、少々の死亡保険金額では、先々生活ができなくなってしまう可能性があります。
そのような不安を少しでも軽くするために、遺族厚生年金というものがあります。
亡くなった人が厚生年金に加入し、保険料をきちんと納めていた場合には、残された遺族に一定の金額が支給されます。
その人の月々の給与金額と厚生年金を納めた期間によって、ある計算式にあてはめて計算されるもので、受け取るのは妻か子供になります。
亡くなった人が生きていたら受け取っただろう年金金額を遺族が受給できるのですから、とても助かります。
確かにその金額だけで、遺族が生活するとなると難しいものがありますが、少しでも生活の足しになることでしょう。
亡くなってしまった家族への悲しみに暮れることなく、未来をどう生きていくか、前向きに考えていきたいものです。