登記情報は、法務局(登記所)のコンピュータに保管されています。
このコンピュータ上の情報を閲覧するためには、原則として、法務局へ出頭した上で、登記事項証明書(又は登記事項要約書)の取得請求をしなければなりません。
しかし、登記事項証明書を得るという事務手続きのためだけにわざわざ登記所へ出頭することは不便であり、特に司法書士や土地家屋調査士などは業務を遂行する上でタイムロスとなってしまいます。
そこで、インターネット環境を利用して、オンラインで登記情報を取得することが可能となり、これをオンライン登記情報提供制度といいます。
このオンライン情報提供制度によって、不動産登記簿や商業登記簿、法人の登記簿、債権譲渡登記事項ファイル、各種図面などの取得請求が自宅や事務所にいながら出来ることとなりました。
オンライン取得制度を利用するためには、法務省の指定を受けている法人を検索して利用者登録をする必要があります。
利用者登録をするとIDとパスワードが付与され、利用が可能となります。
なお、利用者登録をせずに氏名、住所、クレジットカードの利用番号を入力することによって一時的に利用することもできます。
利用時間は、午前八時半から午後九時までとなっており、土日祝日及び年末年始は利用することができません。
現在、登記ばかりでなく官公署に対する様々な申請をオンラインですることが可能となっています。
インターネット環境を整えることで、行政サービスを便利に利用することができるのです。