職務上の立場を利用するなどの人権侵害行為について、その違法性を争う事件を一般にパワハラ訴訟と呼んでいます

訴訟
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パワハラ(パワーハラスメント)とは、いわゆるブラック企業と言われる会社や事業所において、職務上の立場を利用して、業務上不必要な役務を与えたり、肉体的精神的加虐を加える人権侵害行為のことをいいます。

この人権侵害行為について訴訟の場でその違法性を争う事件を、一般にパワハラ訴訟と呼んでいます。

通常では考えられない非人道的な加虐を加えている実態があると言われ、出血や骨折までも生じさせるような肉体的暴行、トイレの周り以外を歩くなという不合理な命令、業務をカメラで監視するという過剰かつ不必要な業務監視などの精神的加虐などがパワーハラスメントとしてあげられます。

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パワーハラスメントは、刑法上の傷害罪が成立します。
傷害とは、人の生理的機能を侵害する行為をいいますので、精神的加虐によってノイローゼなどを発症した場合には、人の心理的精神的機能を侵害していますので、傷害罪となります。

また、民事事件として争う場合には、一般に会社の安全配慮義務違反として債務不履行の責任追求をすることになります。
即ち会社は労働者が安心して労務提供に従事できるよう配慮すべき義務があったにもかかわらず、その義務を怠ったという事実を債務不履行として主張立証することとなるのです。

ただ、パワーハラスメントは秘密裏に行われることがあるので、立証が難しいということが実際上の問題となります。
しかし、パワーハラスメントは当然許されざる行為ですので、訴訟も含め、毅然とした対応をするべきです。

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