簡単に利用できるクレジットカードは上手に使えば大変便利ですが、無計画な買い物で多額の債務を背負い込むケースも見られます。
返済が難しくなる事でまた新たな借入れをし、酷い時には悪質な金融業者に関ってしまって多重債務の悪循環に陥り、解決の道を見失う場合もあるでしょう。
債務整理をする方法の中には個人再生や任意整理等が含まれますが、もう一つ最終手段として自己破産があります。
全ての債務の支払い義務が免除されますので、それまでの借金地獄から全て解放される事は、多額債務者にとってはこれ以上ないメリットとなります。
しかし、それに伴うデメリットも覚悟しなくてはなりません。
一つ目は財産の殆どを失ってしまう事で、家や車も処分されてしまいますので人生の再スタートを切ると言っても決して楽なものではありません。
二つ目には自分の名前がブラックリストに載ってしまう事で、クレジットカード所持やローンの申し込みができなくなりますので借金は勿論の事、カードでの分割払いもできず買い物の際に大きな不便が付きまといます。
更には職業の制限を設けられ、破産手続き開始から免責許可が下りるまでの間に該当する職に就いていたらそれを辞するしか道はなく、新しい就職先を探さなくてはいけなくなります。
最後に一番大きいとも言えるデメリットとしては、連帯保証人といった自分以外の人に多大な迷惑を掛ける事でしょう。
自己破産は借金が全て免除されるものと安易に考えずに、大きな代償を伴う事も忘れてはいけません。