東京都は、全国で香川、大阪に次いで3番目に少ない土地面積ですが、ここに人口1千万人を超える人々が暮らしています。
狭い土地にこれだけ大勢の住民が住む為には、庭もない小さな家か土地上に何層もの家を積み重ねる高層マンションを作ってスペースを確保するしかありません。
不動産調査会社の報告でも、東京都は世帯数に占める分譲マンションの割合が25.9%と都道府県別で最も高く、約3.9世帯に1世帯はマンションに住んでいる計算になります。
また、マンションを高層化するほど分譲販売戸数が多くなり、開発に投資した資金回収が容易になることから、不動産開発各社も土地の有効活用に繋がる高層マンションの建設計画に意欲的です。一方、値は張っても生活の利便性を重視して都心に住居を求める人の数も多く、東京のマンションには根強い人気があります。
建設技術の進歩と共に、現在ではタワーマンションと言われる超高層のマンションが都心部に次々と建設され、特に江東区を中心とした湾岸エリアは、再開発によってビジネスや住居エリアとして変貌を見せています。
さらに、2020年のオリンピック招致が決定し競技場が集まる臨海部では、周辺の未利用地でのマンション建設予定が相次ぎ、分譲中のタワーマンションのモデルルームには多数の見学者が訪れ、契約も順調に進んでいます。
その魅力は眺望の良さもありますが、資産性の高さから賃貸や売買益を得る投資対象不動産として購入する動きもあります。
土地が少なく狭くても、高層化することで住居やビジネススペースを大幅に確保できる高層マンションは、今後も東京では建設が進むと予想されます。