確定年金とは、正式名称を確定拠出年金と呼ぶ、老後の資金を準備するために使うお金自体や、その計画全体を総称して指す言葉です。
こうした仕組みは、もともとアメリカで使われていた401(k)プランと呼ばれる仕組みを参考にしており、日本版401(k)プランとも表現する場合があり、他にも、確定と拠出の意味を持つ単語の頭文字をとった、DC制度と呼ばれることもあります。
それら老後のためのお金を積み立てる目的における新しい制度と言える確定年金の特徴には、共通して挙げられる点として自己責任と自主性が重視されるということがあり、まず、積み立てたお金の使い道が利用者自身で決められる点です。
預貯金としてそのままにしておくことも、投資信託に利用することも可能で、これらの手法を並行して利用する選択肢も取ることができます。
そして、その結果としてお金が増えた場合でも減った場合でも、自らの年金にその増減が反映されることになります。
運用した結果の年金としては、60歳になって以降に受け取りが可能となり、こうした確定年金は残高を確認することも可能な上、3年以上同じ会社に勤めた後なら、受け取る以前に転職した場合でも積み立てたお金に影響は無く、業績悪化の影響も受けません。
さらに、金融機関が破たんした場合には、ペイオフの保護対象を適用されます。
また、従来の預貯金と異なり、税金がかかることもありません。
したがって、他の要因によって積み立てたお金に影響が及ぶことが無い代わり、自らの運用がそのまま年金に影響する点が、従来の企業年金などと最も異なる点であると言えます。