近年では、自転車での加害事故で高額の賠償額を請求されたという判決が出て、大きなニュースになりました。自動車事故の場合には、自賠責保険への加入義務がある上に任意保険への加入も実質的には常識となっているのが実情のため、事故が起きた場合でも、慰謝料などの賠償金に関しては保険会社が支払うのが一般的です。
しかしながら、子供でも運転することの出来る自転車に関しては、自分が怪我を負った時の傷害保険をかけていることはあっても、自転車事故の加害者となった時にカバー出来る保険に入っているケースは稀だと言えます。
このような場合には、基本的には自分で示談交渉をしなければならず、示談交渉が不調に終わると訴訟に持ち込まれることもあるので、早い段階で弁護士などに相談しましょう。
さらに、自転車に乗る子供が居る場合には、子供が自転車事故の加害者になった時のことも考えておかなければなりません。未成年者であっても被害者に対する民事上の責任を負うことは変わりないので、実際に出た裁判の判決でも当時11歳の小学生に対して約1億円の賠償金が命じられたケースもあります。
こういった自転車事故を起こさないためには、自転車に乗る時の交通ルールを子供に限らず確認して守ることは大切ですが、万が一事故を起こしてしまった時の慰謝料などの賠償金をカバー出来る保険への加入をお勧めします。
現在では自転車に特化した保険の他、自動車保険及び傷害保険、火災保険などに個人に対する賠償責任保険をプラスして特約を付けることで加入する事が可能なので検討して下さい。
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