離婚成立時のタイガーウッズの慰謝料は600億円以上で、その当時のスポーツ界では最高額と言われていましたが、一般の人ができるだけ高額な慰謝料の請求を有利に進めて行くにはどのようにしたらよいでしょうか。
慰謝料は離婚によって生じる精神的苦痛に対して支払われる賠償金ですが、性質的には離婚の原因となる有責行為で生じた精神的苦痛への損害賠償と、配偶者の地位を失う精神的苦痛への損害賠償の2つに分けられており、話し合いで慰謝料の支払いが成立する場合もありますが、難しければ離婚調停で請求することになります。
そして、そういった慰謝料が認められる典型例として不貞行為や暴力、性交渉拒否、婚姻生活の維持に不協力、悪意の遺棄などが挙げられます。
しかし、これらに限定されるのではなく、違ったケースでも認められる場合があり、離婚調停では調停委員が間に入るため、話し合いが冷静に進むというメリットがあります。
往々にして当事者同士では感情的になりがちで話し合いが全くまとまらないといったことも多分にありますので、第三者が間に入ることで比較的落ち着いて話をまとめられるでしょう。
調停が成立すれば調停証書が作成されるので、支払いをする側が約束通りの支払いをしなかった場合には、相手の貯金や給料の差し押さえが可能で、そういった意味からも慰謝料を確実に受け取れる可能性は高くなります。
特に、証拠があっても相手がその事実を認めない場合や、暴力をふるうなど会話が難しい場合、更には話し合いだけでは決まった金額を相手が支払わないと思われる場合などには、調停で慰謝料請求をするほうが賢明でしょう。