ワイキューブの民事再生から考える人材の活用と育成

民事再生
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1990年に設立されたワイキューブは、人材コンサルティング会社として新卒採用支援に強みを持ち、企業の人材採用の企画支援やアウトソーシングなどに幅広く事業を展開していました。

社員数100人以下でありながらも、コンサルティングや中小企業向けのセミナーが好調で、一時は就職したい企業の上位にもランキングされていた程です。
しかし、2008年に発生した世界的金融危機が引き金となり、2011年3月に民事再生を申請し倒産に至りました。

民事再生は、元本をなくしたうえで返済を行える手続きのことです。
企業の業績は社会情勢により波があり、当然ながら業績の悪化も考えられます。
しかし、どのような状況になろうとも、社員一丸となり会社を支え盛り上げ、会社の危機を脱していくものです。

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ワイキューブの民事再生に至った経緯は、会社の人材育成と理念などについて考えさせられます。
優秀な人材を獲得するために、高額な賃料の高層ビルにオフィスを構え、年収や社員福利厚生を優遇し、社員のモチベーションを上げる戦略を打ち出しました。

社員の功績や頑張りを評価するのでなく、良い人材が欲しい為の方向性を打ち出したのです。
ワイキューブの代表であった人物も、この点については大変反省し、間違いを認めています。
会社は日々の生活の糧を得るために、自分の能力を認めてもらい報酬をもらう場所であり、会社は社員を戦力となるように育成し、育成された社員は企業に利益をもたらすように頑張ります。

頑張った社員や業績を上げた社員は、企業は正当な評価をしなければいけません。
結果が全てだとは思いますが、企業とは、同じ船で目標とするところまで航海をする人の集まりです。
業績だけでなく、そのプロセスも見てサポートすることも必要だと言えます。

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