退職の時期が近づいてくるとどうしても気になるのが、年金の話です。
年金は、その支給額が変わったり、保険料が変更されたりと、毎年何かと制度の内容が改正されています。
年金制度についての改正は今後も続くと考えられますが、年金の受給要件については、まだ大きな変更はされていません。
以下では、年金受給者になるための要件について見ていきます。
年金には、65歳以上になったことで支給されるものもあれば、障害者になったことで支給されるもの、年金加入者が亡くなったことで遺族に対して支給されるものもありますが、最も多くの人が受給する、65歳以上になると支給される基礎年金と厚生年金の受給要件について説明します。
基礎年金は、25年以上保険料を納付していれば、要件を満たすことができます。
また、保険料の免除を受けていた期間は受給資格期間に含めることができるので、25年未満という方も免除期間がなかったか思い出してみましょう。
厚生年金については、基礎年金の受給資格要件を満たしていて、厚生年金の加入期間が1ヶ月以上であれば要件を満たすことができます。
なお、厚生年金の加入期間が1年以上であれば、65歳前から厚生年金の支給を受けられる可能性があります。
しかし、年金受給者としての要件を満たしている場合でも、年金の請求手続きをしないと年金はもらえません。
この手続きのことを裁定請求と言いますが、年金は要件を満たしていれば自動的に支給されるというものではないので注意しましょう。